
今回の聴覚医学会では、耳鳴の診療ガイドラインを作るための下地として,現在エビデンスを収集中であり,その一部が報告されました。残念ながら薬物療法には有効なものが証明されておらず、補聴器をふくめての音響療法や、指示的カウンセリング中心の流れとなりそうです。ただし、一言で耳鳴といっても原因疾患は様々であり、どこまでを1つのガイドラインで扱うのかというところが難しいところのようです。
補聴器関係の話題では、技術的にはあまり新しい話はセミナーや一般演題でもされず、どちらかというと,高齢者と補聴器、認知症と補聴器などといった社会との関わりに関するものが多かった印象です。