
慢性上咽頭炎は、後鼻漏や鼻づまり、長引く咳、咽頭違和感など耳鼻科領域のみならず、頭痛、慢性疲労症候群、免疫異常による皮膚や腎臓の疾患の原因となると考えられています。その治療が、直接上咽頭に塩化亜鉛という薬液を綿棒で塗布する治療です。数十年前「Bスポット療法」として、一般向けの書籍にも紹介されていましたが、様々な疾患に効果があるものの、作用機序に不明な点などもあり、一時、下火になりました。しかし最近になって新しい免疫学的な知見や、高画質でのファイバースコープにより、以前は得られなかった上咽頭の詳細な所見が分かる様になったこともあり、また再び見直されつつあります。
書籍では、慢性上咽頭炎が全身の不調の原因となる機序、治療の実際、セルフケアなどについて、詳しく、そして一般の方にも分かりやすく書かれています。また、上咽頭擦過療法が受けられる全国の医療機関も紹介されており、その中に当院も含まれています。
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